
超音波センター
センター紹介
当超音波センターでは、診療放射線技師と臨床検査技師が協働し、それぞれの専門的知識と技術を活かした体制で運営しています。両職種の連携により、超音波検査の精度向上と効率的な運営を推進するとともに、患者さんに安心して検査を受けていただける環境づくりに努めています。
| センター長 | 松本純一(循環器内科部長) |
|---|---|
| 副センター長 | 澤田美佳(検査科)、河本拓士(放射線科) |
| 所属メンバー | 約12名 |
| 日本超音波医学会認定 超音波検査士 |
心臓領域・消化器領域 2名 |
| 日本超音波検査学会 画像サーベイ評価(2025年度) |
腹部領域 A / 心臓領域 A |
センター方針
- 超音波診断装置を用いた高品質な画像診断を提供し、良質な医療の実現に貢献します
- 超音波検査に関する専門知識・技術の継続的な研鑽を行い、技師および関連スタッフの育成に努めます
- スタッフが協働し、超音波診断装置の適切な管理と有効活用を推進します
検査室・設備
超音波(エコー)検室査3室
その他装置設置:救急外来、外来診察室、循環器病棟、透析室、放射線透視室など
■ 超音波装置
| GE HealthCare | Vivid E95、Versana Premier、Venue40、Vscan |
|---|---|
| Canon | Aplio i700、Aplio a450、Aplio a/Verifia |
| FUJIFILM | SonoSite Edge II |
| KONICA MINOLTA | SONIMAGE MX1、SONIMAGE HS1 |
検査の流れ
- ① 準備
- 検査する部位によって前の日から食事や水分摂取を制限していただきます。
- ② 検査時間
- 約15~30分、又はこれ以上(検査の種類や患者様の状態によります)
- ③ エコー室で
- 検査する部分を出して検査ベッドの上に横になります。
- ④ 検査
- 担当者がゼリーを検査する部分に塗り、プローブ(超音波機器)を当てて検査が始まります。検査中に体の向きを変えたり、呼吸の調整をしていただく場合があります。
超音波検査とは
超音波検査は、高周波の音波を体内に当て、その反射(エコー)を画像化して臓器を検査します。
放射線被ばくの心配がなく、低侵襲で安全な検査です。また、救急室やベッドサイドでも実施可能です。
主な検査領域と目的
腹部超音波検査
腹部では、臓器の形状や大きさ、腫瘍の有無などを評価します。
■ 対象臓器と疾患例
- 肝臓:肝がん、肝硬変、脂肪肝、肝嚢胞など
- 胆嚢:胆石、胆嚢ポリープ、胆嚢炎、胆嚢がん
- 胆管:胆管がん、胆管結石
- 膵臓:膵がん、膵炎、嚢胞性病変
- 脾臓:脾腫
- 腎・尿管:結石、嚢胞、腎がん
- その他:腹水、虫垂炎、大腸憩室炎、大動脈瘤
■ 最近の新技術
- SWE(シェアウェーブエラストグラフィ)
せん断波エラストグラフィと言い超音波で肝硬度を測定します。
SWEは、超音波を使って肝臓などの組織がどの程度硬くなっているかを調べることができ、病気の進行度や治療効果の評価に役立ちます。痛みはなく、通常のエコー検査と同じように受けられます。 - ATI(アテニュエーションイメージング)
減衰イメージングと言い肝臓にどの程度脂肪が溜まっているかを測定します。
脂肪が多い肝臓では、超音波が伝わる途中で弱くなりやすくなります。ATIはその性質を利用して、肝臓の脂肪の量を数値で評価します。 - 動脈硬化によって厚くなった血管壁の評価
- 血管内に付着したプラーク(脂質や線維成分の沈着)や血栓の有無
- 狭窄の評価(重症度)
- 若年者で発達した乳腺の観察に適している
- しこりの内部構造(液体か固体かなど)の評価が可能
- 病変の広がりや位置関係を把握しやすい
- 血栓症や肺塞栓症が疑われる場合
- 血栓ができるリスクが高い方(同じ体勢で長い時間過ごしたなど)の評価
- 血栓が見つかった後の治療前後の経過観察
- 収縮機能:心臓が縮んで血液を全身へ送り出す力
- 拡張機能:心臓が広がって全身から戻ってきた血液を十分に受け入れる力
頸部超音波検査
頸動脈(首の血管)の状態を観察する検査で以下のような評価を行います。
乳腺超音波検査
乳腺エコーは、乳腺内部のしこり(腫瘤)などを観察する検査です。
主に乳がん検診の精密検査として行われますが、しこり(腫瘤)が認められた場合でも、その形や性状はさまざまです。乳がんかどうかは、マンモグラフィ、MRI検査、細胞診・組織診(病理検査)の検査結果も合わせて総合的に判断します。
乳腺エコーの特長として、以下の点が挙げられます
下肢深部静脈超音波検査
下肢の静脈を観察し、血管内に血栓(血のかたまり)ができていないかを調べる検査です。DVT(深部静脈血栓)のチェックエコー検査とも呼ばれます。特に、血流が滞りやすい「深部静脈」と呼ばれる血管に血栓が存在すると、それが血流に乗って肺へ移動し、肺の血管を塞ぐ「肺塞栓症」を引き起こす可能性があります。>br>
そのため、以下のような場合に検査が行われます。
心臓超音波検査(心エコー検査)
心エコー検査は、超音波を用いて心臓の状態をリアルタイムで観察する検査です。心臓の大きさや形、心筋の動き、心臓弁の開閉状態、血液の流れなどを詳しく評価することができます。
超音波は人体に害のない音波であり、痛みを伴わず、放射線による被ばくもありません。そのため、安全に受けられる検査であり、病状の経過観察や治療効果の評価のために繰り返し実施することも可能です。検査時間は通常20~30分程度です。
心エコー検査は、心不全、心筋梗塞、心臓弁膜症、心筋症などのさまざまな心疾患の診断に欠かせない検査です。また、治療効果の判定や手術後の経過観察、高血圧や心房細動が心臓に及ぼす影響の評価、さらには透析患者さんの体液量評価など、多くの場面で重要な役割を担っています。
心臓のポンプ機能と心不全
心臓は全身に血液を送り出す「ポンプ」の役割を担っています。
心臓のポンプ機能には、次の2つの働きがあります。
心臓のポンプ機能が障害されると、その結果、血液が肺や全身にうっ滞し、息切れ、むくみ、疲れやすさなどの症状が現れます。このように、心臓のポンプ機能の異常によって十分な血液循環を維持できなくなった状態を、心不全 といいます。
心臓弁膜症
心臓には血液を一方向へ流すための「弁」があります。
弁が十分に開かなくなる病気は「狭窄症」、閉じなくなる病気は「逆流症」と言われます。
狭窄症では血液を送り出すために心臓へ大きな負担がかかり、逆流症では送り出した血液が戻ることで心臓の拡大や心不全の原因となります。
心エコー検査では、弁の形や動きを観察するとともに、カラードップラー法を用いて血流を色で表示し、狭窄や逆流の程度を評価します。
心筋肥大・心筋症
心筋肥大とは、心臓の筋肉(心筋)が厚くなった状態です。
高血圧や弁膜症による負荷が長期間続くことで生じる場合や、心筋そのものの病気(心筋症)が原因となる場合があります。
心エコー検査では、心筋の厚さや心機能への影響を評価し、診断や経過観察に役立てます。
心膜疾患
心臓は「心膜」という膜に包まれています。
炎症や悪性腫瘍などが原因で心膜の中に液体(心膜液)が貯留することがあり、心エコー検査ではその量や心臓への影響を評価します。
心臓内の異常物(腫瘍・血栓)
心臓の中に存在する異常な構造物を観察することができます。
腫瘍:心臓内にできた腫瘍の位置や大きさ、動きなどを評価し、心機能への影響を確認します。
血栓:心房細動や心不全などにより心臓内に血栓が形成されることがあります。心エコー検査では血栓の大きさや形状を観察し、また治療による変化を経時的に評価することも可能です。












