不整脈診療・不整脈専門外来
不整脈の症状には動悸や息切れ、めまい、眼前暗黒感、失神などがあります。不整脈の治療法はめざましく発展しており、不整脈による生活の質の低下や、生命予後の悪化を改善させることを目的として、2023年4月より北海道大学病院循環器内科の不整脈専門医を招聘し、木曜日に専門外来を開設することとなりました。
不整脈が疑われる患者さんには、12誘導心電図、ホルター心電図、心エコー検査などで病態を評価し、必要に応じて薬物治療を開始します。薬物治療が無効の場合など、侵襲的な検査や治療が適応となる場合には、当院もしくは北海道大学病院をはじめとした連携施設で電気生理学的検査、カテーテルアブレーション(心筋焼灼術)、植込み型デバイス治療などを行います。
他院から紹介の患者さんは、紹介元の医療機関から当院医療連携室に連絡いただき、できる限り事前の受診予約をお願いいたします。木曜日午後は完全予約制ですが、午前は紹介なしでの当日受診も可能です。動悸などの症状があり、直接受診を希望される患者さんは、木曜日午前に直接御来院ください。
また、当院では2023年よりリードレスペースメーカーの植込み手術を開始しました。従来のペースメーカー手術においては、約1%の割合でデバイス感染が合併するとされています。このデバイス感染が生じた際には全ての植え込み機器・リードを抜去する必要がありますが、リードレスペースメーカーの場合には植え込みによる感染リスクが非常に低いとされています。従来のペースメーカーとリードレスペースメーカーにはそれぞれ利点・欠点があり、徐脈性心房細動や、徐脈の出現が一過性などの場合に本治療が良い適応となります。患者様の病状に応じて、適切な治療法を決定しています。
画像提供:日本メドトロニック株式会社