リハビリ部門
当院は江別で唯一、心臓リハビリテーションが受けられる施設です。心疾患の方が安心して運動できる設備や道具を揃っており、専門の資格を有した理学療法士や作業療法士が在籍しております。専門の資格としては日本心臓リハビリテーション学会が認定している心臓リハビリテーション指導士をはじめ、日本循環器学会が認定している心不全療養指導士も在籍しておりますので運動中の安全管理はもとより、心疾患に対しての相談などもできます。
心臓リハビリテーションの対象疾患
心筋梗塞、狭心症、心臓手術後、大血管疾患(大動脈解離、解離性大動脈瘤、大血管手術後)、 慢性心不全、末梢動脈閉塞性疾患(動脈硬化により下肢の血管が狭くなり、歩行時に痛みが出現する病気)、経カテーテル大動脈弁置換術です。これらの病気の場合、通常は心臓リハビリ開始から150日の期間、健康保険が適用されます。
運動療法について
当院の心臓リハビリテーションとして実施している運動療法の内容は有酸素運動やレジスタンストレーニング(筋力増強トレーニング)を提供しております。
効果としては、
- 運動能力・体力の向上により、日常生活で心不全の症状(息切れなど)が軽くなる
- 筋肉量が増えて楽に動けるようになり、心臓への負担が減る
- 心臓の機能が良くなる
- 血管が広がりやすくなり、身体の血液循環がよくなる
- 動脈硬化が進みにくくなり、既にできている動脈硬化性プラーク(血管の壁の盛り上がり)が小さくなる
- 血管が広がって高血圧が改善する
- インスリンの効きが良くなって血糖値が改善する
- 自律神経が安定して不整脈の予防になる
- 運動を行うと仕事や家庭生活、社会生活の満足度が高くなる
などの効果が挙げられます。 ※日本心臓リハビリテーションHPより引用
当院の心臓リハビリテーション室の特徴として、使用している機材は一般的なスポーツジムなどにあるウェイトトレーニングや有酸素運動の機械とは違い、細かく負荷量を設定できるのが特徴で、体力や筋力に自信のない方から職業復帰に向けて取り組みたい方まで幅広く対応が可能です。
運動中は心電図で不整脈などを管理し、適時血圧や酸素飽和度を測定しながら運動を実施するため、心疾患を有している方でも安全に運動ができるのが特徴です。
運動の負荷に関して、CPX・運動負荷試験を実施しその結果をもとに個人の症状や身体機能に合った運動プログラムを提供し、科学的根拠の高い運動(リハビリテーション)が受けられます。
取り揃えている器具の紹介
ウェイトトレーニング用機材
・トーソフレクション:体幹前部の筋力強化を目的とした器具
・レッグプレス:下肢全体の筋力強化も目的とした器具
有酸素運動用機材
・自転車エルゴメーター:自転車こぎによる有酸素運動が可能な器具
・トレッドミル:歩く、走るといった有酸素運動が可能な器具
その他
更衣室・ロッカールーム完備
当院の心臓リハビリテーション実施時間
時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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13:30~15:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ✕ |
15:00~16:30 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ✕ |
※要予約制