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臨床工学技士部門

 臨床工学技士とは1987年に制定された「臨床工学技士法」に基づく医学と工学の両面を兼ね備えた国家資格です。CE(Crinical Engineer)と言いますが、MEとも言います。
 現在、当院では20名の臨床工学技士が在職しており、血液浄化業務や内視鏡業務、手術室業務、心臓血管カテーテル業務、医療機器管理業務など他にも多岐に渡り活動しております。その中でも「心不全」に対してどのように関わっているのかをご紹介したいと思います。


心臓血管カテーテル業務

 心臓血管カテーテル業務は、カテーテルという細い管が手足の動脈を通り、心臓の内部をリアルタイムに診断または治療します。当院では心臓カテーテル検査、経皮的冠動脈インターベンション、末梢血管治療を主に行っています。当院の臨床工学技士は検査や治療を行う医師のサポートを行い、迅速に検査や治療を終了し患者様の負担を減らすよう努めています。



ペースメーカー関連業務

 ペースメーカー植込手術では医師と共に清潔野に入り、リード線留置や心内電位の測定などのサポートを行い迅速に手術が終了し患者様の負担を減らすよう努めています。
 ペースメーカー外来では専用の装置でペースメーカーと通信を行い、心内電位や新たな不整脈のイベントが起きていないか確認し、適宜設定を変更することで患者さんのADL向上や、至適設定での電池寿命の延長によりペースメーカー交換手術の頻度を減らします。



透析患者さんへの心不全療養指導

 我が国の透析患者数は年々増加しており、当院透析センターでは現在約160名の患者さんが維持透析治療を受けています。日本透析医学会による2021年の調査では、透析患者の死亡原因の第一位は心不全 (22.4%)であり、透析患者さんの心不全発症・増悪予防は喫緊の課題です。当院では透析センターと循環器内科が協力して透析患者さんに心電図や心エコー検査などを実施し、心臓病の早期発見・早期治療により予後改善を目指す取り組みを行っています。
 臨床工学技士は透析センターにおいて透析機器の操作や管理を主に行います。また、患者さんと接する時間が長いため患者さんのことをよく理解でき、体調の変化も把握しやすく、透析中の時間を生かして心不全療養指導に関わることも可能です。心不全・心臓リハビリテーション総合センター設立を機に、臨床工学技士も心不全の知識を更に習得し、患者さんの少しの体調変化も見逃さず、医師や他職種とも連携して心不全療養指導に関わる機会を今後少しずつ増やしていきたいと考えています。

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